DENONの音 D&M ベイン・キャピタル

デノンの音が苦手だ。

プリメインを買って使っていたこともあったが、すぐに処分した。
不自然な中音の張り出しはどうしても聴いてられない。


あれはあれで結構数が出てるようだから、やはり物の良し悪しより、どれだけ販売店を押さえているか、販売店や雑誌関係者にお金を撒けるかが勝負なのだろう。


デノンが会社ごと買ったり、その商品を販売している外資系オーディオ・メーカー品も実力を上回って数が売れたり、レビューがよいものの枚挙に暇がない。


方やKenwoodも凋落著しい。
Trio時代を懐かしんでもしょうがないが、AIWA化してしまってから久しい。


ファンドがお金を突っ込んで、弄繰り回してどうにか立て直そうとしているようだが全く期待できない。(彼らが腐心するのは、財務上のテクニックばかりだ。製品そのものの改善ではない)


第一、彼らがデノンに関心があるのは、いつか高値で売り抜けることを目論んでいるからで、デノンの製品が恒久に魅力的なものになることを望んでいるからではない。


株式市場を表面だけだまして、もう二度と同じ株価がつくのは不可能と思われるほどの高値を再上場時(あるいは他社への売却時)にもっていければいいのである。


この辺が、ファンド運営者とオーディオ・ファンの根本的な利益相反の要因だ。


ファンドが株主でなくなる日まで、デノンの暗黒の日々は終わるまい。


(余談だが、ダイエーなんて全くなんの業務改善もできなかった。
ましてや再生など全くしていない。IRCJも某超有名国内系プライベート
エクイティ・ファンドもいい加減なものである。やったのは、財務リストラだけだ。
そんなの誰でも出来るよ。一方で小売企業としてのダイエーの足腰は明らかに
弱体化が進んだ。あれをキャリア上の手柄にしてる奴の気が知れない。恥を知れ。)