Art Pepper Meets the Rhythm Section XRCD DSD 聴き比べ

Art Pepper の代表作のひとつに
Meets the Rhythm Section (1957)というアルバムがあります。


録音のよさもあり、僕も好きなアルバムですが、人によっては、あのナヨナヨしたsaxが許せん!という硬派な方もいるようです。


多分十代の頃に買ったアナログレコードも実家にあると思うのだけど、今、手元にあるのは、3種のCD。


まずは、ごく普通の
US盤 1988 Phil De Lancieのマスタリングもの。多分、ブックオフで中古を買ったものと思われます。OJCCD-338-2或いはDIDX010338という型番が読めます。


そして、今回奇跡的に?未開封の新品を入手した2003年のXRCD24盤。VICJ-61039 Alan YoshidaのXRCD24マスタリング。


更には、2007年のDSDマスタリング紙ジャケ仕様2008年3月発売(これも新品を今回定価でゲット)UCCO-9204


これを我が家のシステムで聴き比べようという、ありがちな企画!


結論
普通のCD悪くない。CPはこれが最高でしょう。
saxの音の線が最も細いのがこれだけど、多分アナログ・レコードもこんなだったように思うし、一番違和感ないかも。


でも敢えて音だけを比べると、総合的に一番いいのはXRCD24。ただのXRCD(20bit)盤も出てるんだけど、それは持ってないし、聴いてないので分かりません。


普通のCDと比べると、音がくっり、分離しています。あと、明らかに低域はこちらの方が延びてるし、輪郭もくっきり。


逆に高音はやや控えめかな。左チャンネルのsaxは、なんかちょっとフワっとした感じで、普通のCDの方が、直接音を録ってる感じで、リアリティはむしろ普通のCDの方が上かも。


DSDは、なんというか、切れがないし、くっり感もないし、アナログっぽいと言えばそうかもしれないが、アナログならではの音のよさが載ってるわけでもないし、、、、んーー、正直
要らないかなという感じ。(今後も聴き比べ用途に持ち続けるとは思うけど)


最後に一言書くと、XRCD24盤のジャケットの色バランスはひどいね。よく印刷をこれで通したと思う。海賊版以下といって差し支えないと思う。
ジャケ撮影のWilliam Claxtonも泣いてるでしょう。レコード会社の人、その辺にも今後ご配慮を!